七歳までは神の子
和を想う ~池田社長ブログ~
日本人の親心をあらわす『七五三』
最近では、七五三を写真撮影だけで済ましてしまう家庭も多いとか。実は、三、五、七歳と度々神社をお参りするのは、「七歳までは神の子」という意識があるからなのです。
最近の日本で5歳までに乳幼児が亡くなる確率は4パーセントほどですが、江戸時代にはなんと、二人に一人が命を落としていたようです。多くは伝染病が原因でした。江戸時代の第11代将軍の徳川家斉は、40人の妾に55人の子供を産ませましたが、そのうち34人が2歳までに命を落としたそうです。将軍の子ですら、こんな生存率ですから、まして、庶民の家で、子供が生きながらえるのは大変なこと。七歳まで生きながらえるのは、神だのみと考えられていたのです。
そして、七歳まで、生きながらえた暁に、初めて戸籍にその名を登録したのでした。
神にすがりながらも、懸命に子を育てた、日本人の親心を、失いたくないですね。