貴族気分で室内楽を楽しむ

 2012年6月2日に、米子市文化ホールで、読売日本交響楽団メンバーによる、弦楽五重奏を開催いたしました。米子に読売交響楽団のメンバーが来られたのは30年ぶり。また、観客席120人が全員着物という華やかさもあって、ニュース、新聞などに多数取り上げていただきました。

読売日本交響楽団メンバー

  私がクラシックと出会ったのは、20代に弁護士を目指して浪人生活をしていたとき。家にあったベートーヴェンの第9のレコードに針を落としてみたら、興奮して眠れなくなりました。

 ベートーヴェンは30歳のときに耳が聞こえなくなり、自殺しようとします。死の直前で思いとどまり、以後は一人で自然の声を音に現し続けたのでした。「ベートーヴェンの苦しみに比べたら自分の苦悩なんて綿くずみたいなものだ」、と力をもらいました。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

 それ以来、いつかは貴族のように、室内楽を主催してみたいと思い続けていたのでした。