心の無限力
知人に勧められて、第二次世界大戦下のナチスの強制収用所で生き延びた、ユダヤ人精神科医フランクルの手記「夜と霧」を読んだ。
ヴィクトール・フランクル
強制収用所で、少なくみても800万人のユダヤ人が殺された。そんな極限的な環境の中で生き延びた人はどんな人だったのか?
頑強な身体をもち、他人の食べ物も奪いとり、生き残ろうとする者か? そうではない。内的な喜びを描き続けることが出来た者が、誰よりも生き残れた、と語る。
シナゴーグで祈るユダヤ人
「今まで贅沢三昧してきた私に、天が反省と更正の機会を与えてくださったのだ。」といって、1日スープ一杯の食事と12時間以上の重労働に、感謝を覚えるものもいたという。
いかなる過酷な生活も、人が心に何を描くかという自由を奪うことはできない。目の前の環境を地獄と受けとめるのか、そこに感謝を見出すのかが、生死の分水嶺。
闇を恐れるな。我に無限力の心あり!