雪のお殿様
鳥取に来て驚いたのが雪の多さ。鳥取に来る前はより北の京都府北部の丹後に住んでいたのですが、こちらの方が多い気がします。 雪は一見綿のように見えますが、実は細かな六角形等を基本とした結晶よりなることを誰もが信じていますね。
このことを最初に日本で発見したのは、江戸時代の土居利位(ドイトシツラ)という古河藩のお殿様。雪を布で受けて、溶けないように注意しながら顕微鏡で眺めてその形をスケッチし続けた。そしてなんと20年かけて「雪華図説」という図鑑を著したのです。
これが発端となり、雪の文様がブームとなり、着物や風呂敷などのデザインとしてどんどん用いられるようになったのです。
大雪は豊かな水をもたらし豊作につながることから「豊穣」を。また雪の降る日は、しーんとあたりが静まることか、「禍いを鎮める」という意味があるとされています。