絞りの羽織
ラジオで、「絞りの羽織を持っているのですが、しつけがかかったまま。年齢が50代になり、着物を着て楽しみたいと思うのですが、絞りの羽織はどんな時に着られますか」との質問をいただきました。
まず絞りは、フォーマルな席に着てはいけないと思っておられる方が結構おられます。これは間違い。江戸時代に例えば総絞りの着物は超高級品。一方で江戸幕府は贅沢禁止令を何度も出し、そのたびに絞りは公に着られなくなった。それが、絞りは公的、フォーマルな席で着られないとの勘違いの元のようです。
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羽織は、もともとは武士の礼装であった裃が簡略化されたもの。それが明治になり女性も着るようになった。だから、礼装、フォーマルな席に着てかまいません。
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ただ、最近は羽織はカジュアルな普段のおしゃれを楽しむ一枚として、丈がロングになり華やかで色とりどりに変化してきています。