心磨きの型

  2015年、ロンドン店出店に向けて、ロンドン北部に部屋を借りました。そこにはユダヤ人が多く住んでいますが、彼らは正装して家族で、金曜の夜と土曜日の午前は、教会に通います。

 世界の成功者の中にはユダヤ人が多いと言われますが、その源は、心を磨く時間を定期的に持っているからだと思いました。

 幕末から、日本人が世界に出て行くようになり急速な発展を遂げましたが、当時の日本人のたち振る舞いの凛々しさに、欧米の人は感嘆したそうです。それは、日本人も心を磨く型を持っていたからだと言われています。朝、神棚の前で家族で祝詞をあげる。儀式や祭りを繰り返し家族や村人が心を合わさる・・。

 戦後は、欧米に倣い合理的で便利な世の中にはなりましたが、一方でこうした心磨きの型が、急速に失われていきました。そしていつしか成長も止まってしまいました。

 再び輝きだすためには、心磨きの型を見直すことが急務だと思いました。