心にお茶室を
私は数年前に茶道の家元から庵号をいただきました。師範になると、心の中にいつも茶室を忘れないようにと庵号を頂けるのです。
特に希望がなければ、家元が弟子の人となりにふさわしい庵号をつけてくださるのですが、私は「和への想いを世界に」との自分の夢を庵号にしたかったので、「和想庵」を希望し、有り難く拝命いたしました。
茶道は、茶禅一味と言われるように、禅と修行の目的を同じくしている所があります。
実際、茶のお稽古をしていると、禅を組んでいる時と同じように、心が澄んでいくのを感じます。茶を点てるまた頂くという、そのことだけにひたすら集中していくと、禅と同様に心の雑念が消えて無心になれるのです。
2015年にオープンしたロンドンの店でも、抹茶を立ててお客様にお出ししていました。庵号の看板に向かい、和想庵の想いをどんどん世界に拡げていくぞ!と改めて誓いました。