塞翁が馬

和を想う ~池田社長ブログ~

塞翁が馬

 子供とことわざの話になり、「お父さんの一番好きなことわざは、『塞翁が馬』だ」と答えました。 弁護士を目指して、10年間浪人生活を続けていた頃、人生の大先輩に不合格との結果を伝えに行く度に、いつも、

 「まあ、人間万事が塞翁が馬だよ、ハッハッハッ」と、深刻な顔をしている私をその大先輩は笑い飛ばしてくれました。

 中国の国境近くの要塞に住んでいた老人の馬があるとき逃げだしたのですが、間もなく優れた一頭の馬を連れて帰ってきたので村人が祝福した。ところが老人の子がその馬から落ちて怪我をした。だが、怪我のお陰で周りの若者が戦死した中で、子は兵役を免れ戦死せずにすんだという逸話。

 禍いだと思っていたことが、後で振り返れば、幸いになることもあるという例えです。 なんでうまくいかないだろうって、悩んだ浪人時代、今はその10年に感謝しています。