間 (ま)
茶道の腕前をもっと磨くために、家元道場での特別稽古に通っています。土日の一泊二日で年に4回開催されるのですが、丁度1年たったころのお話しをします。
いつも課題の手前を相当に稽古してのぞむのですが、家元のレベルは高く上がれません。
師匠から「大丈夫今度は上げてもらえるわよ。」と太鼓判を押してもらえるほどに仕上げてのぞんだのですが、それでも初日は進級できず。日曜日は、開き直って、本当に一つ一つを丁寧に、ゆっくりと進めてみました。すると、先生から膝に置く手の位置を一瞬注意されただけで、最後まで止められることなく進行することができました。
そして終了後、進級を告げられました。
私は、「間(ま)」だと思いました。
家元は手前の確実さと共に、お客様が心地よい間で、手前を進められる心配りを重んじておられるんだと、少し解ってきました。