縁(ヘリ)を踏まない
和を想う ~池田社長ブログ~
縁(へり)を踏まない
先日、私の茶道の師匠が、某大学で茶道の特別教室を開くというので、自分の勉強のためと助手を買って出てお供しました。
まずは、畳の歩き方から。
「畳の縁を踏まないように歩きましょうね。」と指導すると、「なんでなの?」と、いきなり学生達の目が訴えている・・。
それで、「畳の縁を踏んだら畳が傷みやすいでしょう。
そもそも、畳の縁のデザインというのは位によって異なり、縁がその家の主の階級を表していたし、大事な部分だというので家紋を入れることもあるのね。だから、縁を踏むということは、その家の主の顔を踏みつけることになり、無礼に当たるからだよ。
万物に神を感じ、自己主張よりも周囲との調和を重んじるのが和の心。縁一つにも和の心が流れているんだよ。」と説明しました。
すると、和の心の細やかな心配りを感じて、学生達の目が輝きだしました。