江戸時代のデザイナー
和を想う ~池田社長ブログ~
人気デザイナーの登場
「着物が主流だった江戸時代にデザイナーっていたのでしょうか?」との質問をいただきました。
江戸時代には友禅染めが発明されました。『京友禅』や『加賀友禅』という言葉を聞かれたことはありませんか?
友禅とは、着物の下絵の輪郭を糸目糊(イトメノリ)という特殊な糊でなぞっていきます。するとその糸目糊が堰になって、染料がにじまず、着物をキャンバスのように見立てて自由に絵を描くことができるという画期的な技法だったのです。
これを発明したのが、京都で扇の絵師をしていた宮崎友禅斎(ミヤザキユウゼンサイ)。友禅斎の扇のデザインはとてもおしゃれで、「好色一代男」(井原西鶴)というおしゃれのみだしなみ本にも紹介されるほど。それを着物の上に忠実に描く技術も兼ね備えた友禅斎の人気は、想像を絶するものだったことでしょうね。