山陰地方の七五三
「以前に山陰内で地域差を感じられますか?」という質問をラジオでいただいた。
一番感じるのは「七五三」の違いかな。
三歳は、髪の毛を伸ばし始め白髪になるまでの長寿を願う「髪置きの儀」。五歳は、男児がこれから一生勝負事を制することができますように祈る「袴着の儀」。そして七歳は、女児が着付けの紐を切って、大人と同じ着付けに変わり社会の一員として認められる「ひも落とし」。 と一般的には言われている。
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ところが、鳥取県では三歳で「ひも落とし」をやり「七五三」を一度に済ませてしまう。鳥取の東部ではながし雛という風習も残っている。
そもそも七五三の云われは、「七歳までは神の子」と言われる位、七歳まで生き延びるのが大変だったから。三歳で一挙に祝うということは、鳥取では特に子供の生存率が低く、他府県以上に、よほど大事にしたのだろう。