天からの授かりもの
岩田帯、お七夜、お宮参り、お食いぞめ、そして七五三・・。日本では、子供に関する儀式がたくさんありますね。その背景には、子供は人間の力で生むことができる存在というより人智を超越した天からの授かりものという意識が根付いているからです。
五体満足な我が子を授かることはもちろんありがたいことです。ですが、そうでない場合にはもっと大きな喜びを子と供に授かれると信じられてきたのでした。
例えば、障害をもって生まれて来た子は 福子(ふくご)・宝子(たからご)と呼ばれ、この子を愛情をこめて育てれば一家・一族に幸せが寄り添ってくると信じられてきました。
また捨て子・拾い子は神の遣わし子と呼ばれ、常人にはできない大事業をやりとげて家族や村人達を幸福にするといわれてきました。
昔話で拾い子が多いのは、そういった背景があるからだと思います。