シルクロード
和を想う ~池田社長ブログ~
ローマと中国の交易路『シルクロード』
「シルクロード」という言葉は、ドイツの地理学者・リヒトフォーヘンが1877>年に出版した著書のなかで使ったのが始まり。彼は、2000年以上も前から、ローマに中国の絹が輸入されていたことを知り、ローマ中国間の交易路をシルクの道と名づけたのでした。
シルクは紀元前3000年頃に中国で発明され、長い間その技法は他国にもれることなく、世界中の憧れの織物でした。シルクを織れなくなった女工は殺害してまで、技法が他国にもれることを防いだそうです。クレオパトラがまとった衣も中国の絹織物だったとか。
そして、シルクロードの西の始まりがローマであれば、東の終着点は日本なのでした。特に奈良時代には遣唐使を通じて、世界中の宝物を平城京(奈良)に持ち帰りました。
その宝物が、1300年たった現在まで世界でも他に類をみない程に見事な状態で、ほぼ略奪も破壊もされることもなく保管されているのが、奈良の正倉院なのです。