琉球は着物王国

 2016年2月に店長達を連れて、沖縄の着物産地を訪ね歩きました。沖縄本島だけでも、芭蕉布、読谷山村織、首里織、琉球絣、紅型。さらに離島では、久米島絣、八重山上布、ミンサー織、宮古上布、着物の産地・・と沖縄には本当にたくさんの着物の産地があります。和を想う・元気の出る話ブログ和想館

 なぜか? それは、15世紀から19世紀にかけて450年の間沖縄に存在した、琉球王国が衣作りを国を挙げて進めたから。琉球王国は、東南アジア、中国、日本の間に位置する人口17万ほどの小国でした。それで、周辺諸国との友好関係を保つために、盛んに周辺国に貢物を届け続けました。

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 特に周囲の国に気に入られるような、さまざまな布地作りに力を入れました。王朝では絵師奉行なるデザイナーを抱え、王国がデザインを考えて、作品制作を離れ島の住民にまで課しました。それが、今も着物地として各地域で受け継がれているからなのです。