十二単(ジュウニヒトエ)

  ラジオで「十二単」の着物についての質問をいただきました。

 まず、十二単は何枚の着物を重ね着していたと思いますか? そもそも「十二」はたくさんという意味で、何枚かは決まっていなかったそうです。偶然でしょうか、欧米でのたくさんの単位の1ダースも12ですよね。

 12単はたくさん重ね衣という意味なのです。

 では、衣装の重さは? 一枚の衣が1㎏弱。

 そして季節や人にもよりますが、10枚前後を重ねていたそうですから、衣装の重さは10㎏にもなったそうです。

 10kgもあると、そうそうに動き回ることはできませんよね。実際、十二単を着るような高貴な女性は、一日中和歌を詠み、部屋でじっとされていることが多かったそうです。

 トイレは付き人が樋箱(ヒバコ)と呼ばれる箱を差し入れて、処理したそうですよ。  以上、ミニ・十二単講座でした。